轟亭の小人閑居日記 馬場紘二
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御曹司派と三階派、中村小山三
2019-04-10
昔、市村座の三階には、真ん中に囲炉裏の切ってある六畳ほどの部屋があっ た。 そこにはいつも大鍋がかかり、「菜番(さいばん)」と呼ばれる当番が煮 炊きをして、幹部以外の役者たちはそこへ来て、めいめい食事をしたものだそ うだ。 一階ごとにそれぞれの長(おさ)のような役者が自然に決り、目を光 らしているから、大部屋の人たちの鏡台前も、キチンとかたづいていた。 中 二階は女形ばかりいるところで、昔の役者は女形のことを「お中二階」と呼ん だものだという。
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