福沢索引2006年11月のブログ・伊丹レイ子名誉教授の―What Did Dr.Johnson Say?―[昔、書いた福沢247]
2020-04-18


一番大きい研究社の英和辞典で、Boswellを引いたら、まず「(自分の崇拝す る人物の伝記を書くために一身をささげる)ボズウェル流の忠実な伝記作家」 という項目があり、もう一つ別にBoswellと見出しを立てて「,James(1740-95)」 スコットランドの法律家で当時の大文豪Samuel Johnsonの崇拝家; Life of Samuel Johnson(1791)の著者」とあった。 最初の意味からはBoswellian や Boswellismという言葉も派生している。  伊丹レイ子先生は、サミュエル・ジョンソン(1709-84)とボズウェルの年 譜を並べて、その関係を話してくれた。 ジョンソンの辞書が最初に出版され たのが1755年、二人は1763年に初めて会った。 31歳年下のボズウェルは、 何でも質問するのが好きで、書かなければ存在しないという書き魔、記録魔、 そして保存魔だった。 若き日の娼婦達との関わりもsheath(condom)を使 ったかどうかまで記録していた。 実証的なところは、エディンバラ大学やグ ラスゴー大学で学び、アダム・スミスの講義にも出ているところから来ている。  そのボズウェルが崇拝するサミュエル・ジョンソンを訪れては質問し、その話 に耳を傾け、家に帰って詳細に記録した。 それがジョンソンの死後、Life of Samuel Johnsonとして結実するのだ。


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