2020-04-18
一番大きい研究社の英和辞典で、Boswellを引いたら、まず「(自分の崇拝す
る人物の伝記を書くために一身をささげる)ボズウェル流の忠実な伝記作家」
という項目があり、もう一つ別にBoswellと見出しを立てて「,James(1740-95)」
スコットランドの法律家で当時の大文豪Samuel Johnsonの崇拝家; Life of
Samuel Johnson(1791)の著者」とあった。 最初の意味からはBoswellian
や Boswellismという言葉も派生している。
伊丹レイ子先生は、サミュエル・ジョンソン(1709-84)とボズウェルの年
譜を並べて、その関係を話してくれた。 ジョンソンの辞書が最初に出版され
たのが1755年、二人は1763年に初めて会った。 31歳年下のボズウェルは、
何でも質問するのが好きで、書かなければ存在しないという書き魔、記録魔、
そして保存魔だった。 若き日の娼婦達との関わりもsheath(condom)を使
ったかどうかまで記録していた。 実証的なところは、エディンバラ大学やグ
ラスゴー大学で学び、アダム・スミスの講義にも出ているところから来ている。
そのボズウェルが崇拝するサミュエル・ジョンソンを訪れては質問し、その話
に耳を傾け、家に帰って詳細に記録した。 それがジョンソンの死後、Life of
Samuel Johnsonとして結実するのだ。
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