有田哲文記者の「福沢諭吉が陥った偏見の罠」
2024-10-12


一方では加害者であるイギリス人が、国内では労働者である場合、逆に被害者になることを知ったことは、福沢に、もともと自分もそうであったと自覚させた。 自分は下士として上士から非常な屈辱を受けたが、自分もやはり武士であって、町人や百姓に対しては優位の立場にある。 このことはまた国際関係においても、自分たちが他国人に対して加害者にもなり、被害者にもなり得るということを知ったともいえる。 このことは、内からと外からの双方から見るという福沢の複眼思想の一つになったのではないか、と。


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