大地震に遭遇したら、まず、〔身支度〕である。 何が落ちて来るか、わから ない。 当然、身近にヘルメットなどないだろう。 週刊誌を二、三冊、頭に 乗せ、ガムテープか、セロテープ、紐、バンド等で固定する。 一撃で死んで しまう頭を守り、その恰好が非常時の緊張を和らげる効果もある。
履くものは、スニーカーと考えるだろうが、スニーカーは最悪、防水性がな く、瓦礫の山から出ている釘や突起物に弱い。 普通の皮靴がベストだ。 さ らにズボン(パンツ)の先を、靴下にたくしこむ。 足元にも、週刊誌を巻き込んで、ガムテープで固定すれば、危険に耐える特 殊部隊仕様となる。
困るのは、〔トイレ〕である。 これは、段ボールでつくる。 中に大き目の ゴミ袋。 底に紙おむつか、ペットのトイレシート、なければ新聞紙、吸湿性 のあるものを敷く。 前に、つかまるもの(棒)があるといい。 臭い消しに、 洗濯洗剤(粉末)をかけ、溜まったらゴミ袋ごと捨てる。 マンションのベラ ンダのような所に設置した場合、用を足しているサインを決めておくと、いや な思いをしなくて済む。 連載の末尾に、南極仲間の米山ドクターから、段ボ ールは雨で哀れなことになるから、ゴミ用のポリバケツと、厚手の発泡スチロ ールに穴を開けた便座がよいとの提案があった。
〔生活用水〕の確保。 まず、水道の蛇口をひねってみる。 案外、屋上の タンクなどに、水が残っていることがある。 「水タンク」…段ボールか衣料 用のプラケースに、ゴミ袋を二重にして入れる。 飲み水には、煮沸消毒する。 「水取り大作戦」…ブルーシートを張ったり、レインコートを同じようにして、 雨水を確保する。 夏で、エアコンが使えれば、除湿機能を使って、水を溜め る。
【教訓】週刊誌、ガムテープ、革靴、段ボール、ゴミ袋などを、ガラクタの 下にならない、身近に置いておくこと。
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