「三州屋」と「おいしい山形プラザ」
2015-02-17


 『繕い裁つ人』を観たのは、有楽町駅前の♪濡れて来ぬかと気にかかる……、 雨もいとしや、のイトシアプラザにあるヒューマントラストシネマ有楽町だっ た。 朝一番の回だったのに、けっこう入っていた。

家内と映画を観る時は、朝一番の回に出かけて、安いランチを食べる。 去 年の秋、TOHOシネマズ六本木ヒルズで『アバウト・タイム〜愛おしい時間に ついて〜』を観た時は、麻布十番の飯屋「魚可津」に行った(10月3日の日記)。  今回は、テレビで見た銀座の路地の大衆割烹にした。 直前に「徹子の部屋」 40周年の特番で、黒柳徹子とマツコデラックスが市村正親に案内されて、美味 しそうだった店である。 まったく知らなかった。 並木通りの2丁目、路地 の奥に、それらしい暖簾が見える「三州屋」だ。 12時少し前だったが、4、5 人が暖簾の外に行列している。 店の中は満員で、立って待っている人もいる。  すると、おばさんが出て来て、二階の座敷を開けてくれた。 いつも来ている ようなサラリーマンが主だが、われわれと同じテレビを見たらしい女性グルー プや出張中と思われるおじさんもいる。

 朝、築地から仕入れるという、季節の牡蠣フライ定食にする、1,350円。 刺 身や焼き魚の定食は、1,050円だ。 大きな牡蠣フライ4つに昔風のサラダ、 なめこの味噌汁、香の物、ご飯。 予想どおりに美味しくて、満足した。

 すぐ近くの、いつも行く山形県のアンテナショップ「おいしい山形プラザ」 へ回る。 父のルーツが鶴岡だから、何かと懐かしい物がある。 佐徳の民田 茄子の辛子漬、木村屋の菓子マロン、寒河江卯月のほっそり細そば、家内の好 きな胡麻しそ巻などを買う。 『三田評論』2月号の巻頭随筆「丘の上」に、 鶴岡三田会会長の早坂剛さんが「先端の科学が伝統の食文化を支える」を書い ている。 それによると、12月、鶴岡市はユネスコの「創造都市ネットワーク」 の食文化分野で認定されたとのだそうだ。 山形県の主力米品種「つや姫」の 発祥の地、枝豆の王様「だだちゃ豆」が、その一例として挙げられている。 「お いしい山形プラザ」に併設されているイタリアンのレストラン「ヤマガタ サン ダンデロ」は、この地域のオーガニック野菜と旬の魚介の料理で近年有名にな った奥田政行シェフの「アル・ケッチァーノ」の東京の店だ。

 伊東屋が改装中で、狭い仮店がどうもイマイチなので、『銀座百点』にいつも 広告の出ている文祥堂へ行ってみた。 1階がブランドの店になって久しい。  エレベーターで上がると、オフィスだった。 出て来たベテランらしい社員に 聞くと、小売り部門は20年も前に無くなった、と言う。 こちらが古いのだ った。 でも、入口でもらってきた『銀座百点』で、13日の「創刊60周年『銀 座百点』リニューアル」を書くことが出来た。 「転んでも、ただ起きない」 とは、こういうことを言う。

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