虫の音、蝉しぐれ、ようやく朝夕の涼しさが感じられるようになった。 26 日は、第614回の落語研究会だった。
「五目講釈」 春風亭 正太郎
「彌次郎」 柳家 小せん
「鰻の幇間」 春風亭 一之輔
仲入
「小言念仏」 橘家 圓太郎
「淀五郎」 柳亭 市馬
春風亭正太郎は、正朝の弟子で、同じく明治学院大学オチケンの出身、前に この会で「にかわ泥」「そば清」を聴いていた。 実は、次に出る柳家小せんも 明治学院大学で、ブラスバンド部出身というのを、知っていた。 2013年5 月に「明治学院創立150周年記念 明学落語会」があったからだ。
正太郎は、若手、二ッ目はいろいろな仕事がある、やりづらい場所でもやる。 老人ホームの慰問、北海道札幌で噺の途中に感想を言われた。 2,3分、マク ラが終ったあたりで、「面白くなーーい!」と。 ショックで死ぬかと思った。 学校寄席で青学初等部へ行った、賢い、笑いの段階で理想値通りの反応があっ た。 東北の中学、荒れた中学、体育館にガヤガヤ300人、出囃子のCDを担 当してくれた教頭先生が、すみませんと言って、袖から注意してくれた。 (大 声で)「オラッーーーッ!」……、「どうぞ」。
若旦那が吉原での遊びの末に勘当になり、出入りの職人の家の二階に居候し ているのは定番だ。 その家のおかみさんには目の上のたんこぶ、川柳でも、 <居候角な座敷を丸く掃き>、<居候三杯目にはそっと出し>というが、ずう ずうしくなると<居候八杯食って胃をこわし>。 お前さん、二階のあれ、ど うすんのよ、追い出してちょうだい、あいつが出て行かないなら、あたしが出 て行くから。 かみさんにせっつかれた親方、お向こうのお光ぁんの所でお茶 を飲んで来いと出し、天井を箒でつつく。 もう、ちょっと左、と若旦那。 お 早う! 今、何時だと思っているんですか、私は一仕事してきた。 あなたは 町一番の生薬屋の若旦那だ、何かやりたいことがあるんですか。 コウダン。 道路ですか、住宅ですか。 講釈師。 素人だ、芸は身を滅ぼすっていいます。 上手いんだよ。 じゃあ、町内に声をかけて来るから、今夜二階の座敷でご披 露頂くというのはどうでしょう。 今は、夕食後、暇になればテレビでしょう が、昔は町内に一軒ずつ寄席があったもので。
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