高橋三千綱さんが亡くなっていた
2022-02-03


 2021年4月21日の<小人閑居日記>に、「高橋三千綱さん「帰ってきたガン患者」最終回」を書いた、高橋三千綱さんが亡くなっていたことを、2日朝、朝日新聞朝刊一面ののサンヤツ広告で知った。 高橋三千綱『枳殻家の末娘』(青志社)の「枳殻」が読めず、フリガナを見て、そうか「からたち」だったか、と思った。 キャッチフレーズは、「これは発酵した性愛、身を焦がす恋愛小説」、「五木寛之さん、山口瞳さんがほめた幻の官能文芸作品を単行本化!」

 その左に、小さな活字で「文句なしに面白いエンターテインメント」である。かような佳品が没後に再び陽の目を見ること自体を、一読者として大いに喜びたい。(西村賢太・小説家)」と、あったのだ。

 「没後」!!、知らなかった。 「高橋三千綱」で検索する。 2021年8月17日、八王子の自宅で、肝硬変と食道がんのため死去、73歳、とあった。 新聞の訃報は、こちらの年齢が年齢なので、たいてい目を通し、年齢や病名を確認する。 高橋三千綱さんは見過ごしていた。 岩波書店『図書』の編集後記「こぼればなし」にも出たのだろうが、気づかなかった。

 昨年4月21日の「高橋三千綱さん「帰ってきたガン患者」最終回」には、『図書』に断続的に連載されてきた「帰ってきたガン患者」から、それまで2020年10月と2021年1月の<小人閑居日記>に7回も書いてきたリストをつけていた。

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