昨28日、サントリーホール20周年記念公演『正午(ひる)の名曲定期便』「II. アマデウスの誘惑」を聴きに行った。 尾高忠明の指揮と話、管弦楽は新日本 フィルハーモニー交響楽団、フルートは高木綾子。 このコンサートは「ひろ がれ!音楽の恵み。」というサントリーホール・エデュケーション・プログラム の一環として企画・開催された。 生誕250年のモーツァルト、私のような者 でも、おなじみの曲が並んで、尾高さんの話も楽しかった。 尾高さんも、年 取ったなぁ、お互い様だけれど。 正午からのコンサート、お客さんも、第○ 高女出身、高女数ノ宮かと思われるおば様方が多い。
曲目は、オペラ『フィガロの結婚』序曲、アイネクライネ・ナハト・ムジー ク第1楽章、フルート協奏曲第2番ニ長調、交響曲第25番ト短調第1楽章、 交響曲第41番「ジュピター」第3、4楽章。 高木綾子さんのフルートが素晴 しかった。 この繊細な楽器の演奏に、阿吽、激しい息継ぎが必要なことがよ くわかった。
話の合間で、尾高さんがそばにいるコンサートマスターの崔文洙さんや、チ ェロの川上徹さん達に質問する。 「モーツァルトはどこの国の人ですか」「モ ーツァルトはどこで生れましたか」「アマデウスの意味は何」「オペラ『フィガロの結婚』は何語で歌われましたか」。 突然振られて、川上さん以外は、しどろもどろ。 35歳で死ん だモーツァルトが、晩年さかんに借金の申し込みをしていたこと、フリーメー ソンに入りオペラ『魔笛』にそれを描いたこと、ト短調の第25番交響曲がサ リエリがモーツァルトを毒殺したという設定で作られた映画『アマデウス』の 導入部に使われたこと、『フィガロの結婚』はモーツァルトが神童の頃滞在しペ ラペラだったイタリア語で書かれ、オペラが最初に書かれた言語のアクセント でない別の国語で歌われると可笑しい、などという話が面白かった。
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