昨6日は、年賀状の案文を練ったり、asahiネットの私のフォーラム「等々 力短信」で毎月やっている句会「わいわい雑俳塾」の今月の題を考えたり、三 田演説会を聴きに出かけたり、夜は藤沢周平木曜時代劇の最後を見て、よくわ からなかったりした。 それで手抜きをして、第196回になるその句会の今月 の課題と例句をご披露しておく。 <“別れ”しばり>というのは、作者が自 分で季語を入れて、“別れ”を詠む。 月末までに各題一句、計三句の投句とな る。
「枯野」
遠山に日の当りたる枯野かな 高浜 虚子
日蓮に似し顔が来る枯野道 飯田 龍太
一対か一対一か枯野人 鷹羽 狩行
一句二句三句四句五句枯野の句 久保田 万太郎
枯野はも縁の下までつゞきをり 〃
「クリスマス」
この出逢ひこそクリスマスプレゼント 稲畑 汀子
へろへろとワンタンすするクリスマス 秋元 不死男
黒人の掌(て)の桃色にクリスマス 西東 三鬼
雪になるはずがかく晴れクリスマス 久保田 万太郎
カステラの一トきれさへやクリスマス 〃
<“別れ”しばり>
冬帽子幾たび人と別れけむ 西村 和子
着ぶくれてかたまつて棺舁(か)きゆけり 藤井 亘
山国や年逝く星の充満す 相馬 遷子
牡蠣舟にもちこむわかればなしかな 久保田 万太郎
熱燗やとたんに詠めしわかれの句 〃
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