十二月の俳句の課題
2007-12-07


 昨6日は、年賀状の案文を練ったり、asahiネットの私のフォーラム「等々 力短信」で毎月やっている句会「わいわい雑俳塾」の今月の題を考えたり、三 田演説会を聴きに出かけたり、夜は藤沢周平木曜時代劇の最後を見て、よくわ からなかったりした。 それで手抜きをして、第196回になるその句会の今月 の課題と例句をご披露しておく。 <“別れ”しばり>というのは、作者が自 分で季語を入れて、“別れ”を詠む。 月末までに各題一句、計三句の投句とな る。

     「枯野」

遠山に日の当りたる枯野かな         高浜 虚子

日蓮に似し顔が来る枯野道          飯田 龍太

一対か一対一か枯野人             鷹羽 狩行

一句二句三句四句五句枯野の句      久保田 万太郎

枯野はも縁の下までつゞきをり          〃

        「クリスマス」

この出逢ひこそクリスマスプレゼント     稲畑 汀子

へろへろとワンタンすするクリスマス     秋元 不死男

黒人の掌(て)の桃色にクリスマス        西東 三鬼

雪になるはずがかく晴れクリスマス   久保田 万太郎

カステラの一トきれさへやクリスマス       〃

    <“別れ”しばり>

冬帽子幾たび人と別れけむ          西村 和子

着ぶくれてかたまつて棺舁(か)きゆけり   藤井 亘

山国や年逝く星の充満す            相馬 遷子

牡蠣舟にもちこむわかればなしかな    久保田 万太郎

熱燗やとたんに詠めしわかれの句        〃

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