フライ英国大使の話を聴く
2008-05-25


 17日、三田に創立150年記念セミナー「英国に学ぶ」という連続講演会の初 日を聴きに行った。 学生時代にその名を知っていた「あるびよんくらぶ」英 国文化研究会の主催、いま現役の学生はいないそうだが50代から70代の OBOGが講演会や各種の親睦行事を行っているのだそうだ。 「あるびよん」 は日本の「大和」にあたるイギリスの古名だと、これも学生時代に聞いていた。

 土曜3週連続の初日17日の講師は、駐日英国大使グレアム・ホルブルック・ フライ氏と、先日小泉信三展の話を聴いたばかりの山内慶太さんだった。  フライ大使は「シェクスピアからベッカムまで―日英関係」を流暢な日本語 で話した。 日本と英国の関係を、両国が価値観を共通にしているか、人々の 心の交流、という二つの面から話をした。 最初に日本に来たイギリス人は 1600年のウィリアム・アダムス(三浦按針)、家康に可愛がられ旗本となって、 日本人の奥さんを持った。 イギリスにも奥さんがいて、時々お金を送ってい た。 幕末から明治にかけての外交官、最後は公使になったアーネスト・サト ウも日本人の奥さんがいたが、当時は認められず公表していなかった。 フラ イ大使は、日本人の奥さんを持っているのだそうだ。

 創立150年の慶應義塾と同じ1858(安政5)年の日英修好通商条約以来150 年、日英同盟や第二次大戦という浮き沈みはあった。 現在、日英はほとんど 全てで同じ考え方をしているので、外交はやることがない(笑)。 民主主義、 自由主義、法律制度、市場経済など基礎になる価値観を共通にしているからだ、 とフライ大使は言う。

[慶應]
[歴史]
[世界]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット