大塚宣夫さんが、なぜ老人病院を始めたかというわけと、その理念は、6月 16日の当日記「20日(木)テレビ東京『カンブリア宮殿』に登場」に書いた。 大塚さんの話で、それと「等々力短信」第1046号「「老後も独立自尊」のすす め」とに書かなかったことを書いておく。
青梅慶友病院とよみうりランド慶友病院、規模は700床と240床、イメージ は医療付老人ホームと高齢者ホスピス、平均年齢は88歳と86歳、職員数は773 名と357名、入院期間は3年と1年半。 めざすは「究極の終の棲家」であり、 この世で一番居心地のよい場所にすること、苦しい長生きより豊かな一日を、 そして大往生の実現だ。 両慶友病院の強みは、生活、介護、リハビリ、医療 がすべてここで一体的に提供されることで、何もかも一括で引き受ける(何を 持って来て下さい、というようなことはない)。 そのためには、厚い人員配置 が必要で、多くの人手で世話をする。 これほどのものは世界でもそんなにな い。 青梅とよみうりランドで、医療専門職は100床に30人と50人、看護・ 介護・リハビリ職が100床に65人と93人配置されている。
したがって、問題はお金である。 60%が人件費。 (よいものをつくろう とすると、金がかかる。私は、ジブリのアニメーション制作と同じだと思った。) 青梅とよみうりランドで、(それぞれ運営費が)月に70万と110万円かかり、うち介護保険か医療保険から30〜50万円出るから、残りは(利用者の)負担となる。 したがって、病院のサービス内容を見て、これがいいと納得する方にご利用頂く。
老後を前期(65〜75歳)、中期(75〜85歳)、後期(85歳〜)の三つのステ ージに分ける。 前期は、周囲に負担をかけず、周囲の役に立つことをし、家 事訓練をして、一人留守番ができるように、独り立ちをめざす。 一般に75 歳が節目で、臓器の耐用年数が来て、そちこち具合の悪い所が出てくる。 ポ ンコツ車と同じで、だましだましやるしかない。 友達がいなくなったり、周 りが寂しくなる(髪の毛だけじゃない)。 精神を強く持って、できること、や りたいことを、すぐにやる。 今、やること、今日やること(このあたりは、 4月29日の当日記「認知症を予防するには?」参照)。 周りの迷惑なんて、 関係ない。 昔の恋人に会いたくなったら、会いに行けばいい、たいていガッ カリするだけだけれど…。
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