雑誌『サライ』7月号が、創刊35周年記念号で、大特集「夏に沁み入る本格「焼酎」」のほかに、「「なぜ生きるのか」を生涯問い続けた やなせたかしの「ことばの力」」を特集している。 いくつか、紹介してみたい。 なお、酒を飲めない私に、大特集は全く関係ない。
やなせたかしのことば 1「今こそ私たちに訴えかける人生哲学」から。
「人生はよろこばせごっこ」…人生最大のよろこびは何か? それはつまるところ、人をよろこばせることだと思った。「人生はよろこばせごっこ」だと気づいたとき、とても気が楽になった。(『やなせたかし 明日をひらく言葉』PHP研究所編(PHP文庫))
「知的でユーモラスでユニークで好奇心が強く、絶えず時代の流れに敏感であること」…作品のかたちはどんなに変わっても、漫画的精神がしっかりしていれば乗り切っていける。漫画的精神というのは、知的でユーモラスでユニークで好奇心が強く、絶えず時代の流れに敏感であること。それにいくらかの芸術的感性がプラスされればいい。(『オイドル絵っせい 人生、90歳からおもしろい』(フレーベル館))
「雑草の暮しがいい」…高位高官というのは望まないし、似合わない。雑草の暮しがいい。それにしては恵まれていたと思う。日陰の細道の名もない雑草としては、ちいさな花を咲かせることが出来ただけで望外である。すべての点で人後に落ちるぼくにしては上出来と、自分で拍手している。(『アンパンマンの遺書』(岩波現代文庫))
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