大河ドラマ『べらぼう』第25話「灰の雨降る日本橋」、第26話「三人の女」、第27話「願わくば花の下にて春死なん」あたりの、令和の米騒動に引っ掛けた話は、7月に書いた。 大河ドラマ『べらぼう』浅間山の噴火<小人閑居日記 2025.7.27.> 『べらぼう』と令和の米騒動<小人閑居日記 2025.7.28.> 町からお上に前代未聞の案を献策<小人閑居日記 2025.7.29.>
一方、その間、第27話「願わくば花の下にて春死なん」、第28話「佐野世直大明神」、第29話「江戸生蔦屋仇討(えどうまれつたやのあだうち)」で、別の展開がいろいろとあった。 田沼意次はオロシャとの密貿易が疑われる松前藩の蝦夷地の上知を狙う。 意次の嫡男意知(宮沢氷魚)=花雲助(はなのくもすけ)と誰袖花魁(たがそで、福原 遥)の恋、松前藩の留守居役で藩主道廣(えなりかずき)の弟廣年(ひょうろく)が誰袖のもとに通っていて、誰袖が密貿易の証拠を探る。 田沼意知が江戸城中で佐野政言(矢本悠馬)に斬りつけられて死ぬ事件、などがあった。 その中で、一橋治済の影がちらちらすることが、あったのだ。 まず、松前藩の松前道廣は、一橋治済と昵懇だった。
佐野政言は父政豊にいわれ、佐野家が田沼より古い家柄である家系図を持って取り立てを願いに田沼家に来るが、機嫌の悪い意次がそれを池の中に放り投げてしまう。 それがあって、田沼意知が若年寄となると、佐野政言を取り立てて、家基が突然死した将軍の鷹狩りへ同行するのだが、雁を射たという佐野政言の矢が無くなって非難を浴びる。
やがて、政言のもとに「正体不明の男」が現れ、意知が政言の矢が刺さった雁を森の中に隠すのを見たと告げる。 佐野家の庭の桜の木が例年になく花を付けない、父政豊は政言お前が枯らしたと、刀で桜に斬りつける。 すると以前現れた男が再び政言の前に姿を見せ、「田沼の桜をご覧になりましたか?」と。 それは政言が意次に贈った木で、今は神社に寄進されて見事に咲き誇り、「田沼の桜」として人々の目を楽しませているという。 「正体不明の男」は、どうやら一橋の手の者らしい。
田沼意知が佐野政言に斬られて死んだ後、城中で田沼意次とすれ違った一橋治済が悔やみを言うと、意次は蝦夷の上知を成し遂げ、山城守(意知)の名を残し、目に物を見せてやりとうござる、あいつは私の心に志となって無敵、今は私の中に生き続けております、と言う。 一橋治済は、では、それがしにも、やらねばならぬことが、山のようにござります、と。 意次は、生きて、あいつがやりたかったことを成す、あいつはきっと笑ってたはずだ。
田沼意知の葬列が市中を通る。 群衆の中から、「天罰だ!」と叫んで、石を投げる大工姿の男がいて、人々が真似して、石を投げた。 それを見て、誰袖が飛び出して阻止、石に打たれ、蔦重に救われる。 後日、佐野の墓の前で「佐野世直し大明神」の幟を立てている浪人がいて、蔦重は二人が同一人物だと気づく。 さらに蔦重には、それが平賀源内に旗本屋敷の普請の図面を頼んだ丈右衛門ではないかと、思われるのだった。
田沼意次の屋敷で、蔦重が意知の敵討をしたいと言うと、意次は意知の敵は俺だ、俺を斬れと、刀を渡そうとしたので、蔦重はその場を去る。
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